サブスクで観れる映画に対して感想を述べるだけのブログ

非現実を求めてとにかく映画に没入したい

ウィリーズワンダーランド

※盛大なネタバレ含む可能性が高いです。

 

ニコラスケイジが主人公なのに一言も台詞がない映画。

 

7/16 アマプラで鑑賞。

 

 

この2週間ほどNetflixオリジナル韓国ドラマ、グリーンマザーズクラブを見ていて久しぶりに1人で見た映画。(そういやこの前CREEP見たな)

 

もうどこまでもB級映画なのに主演がまさかのニコラスケイジというワクワクせざるを得ない映画。

約90分とかなりの短編だけれど、このクオリティなら十分これ以上長いとちょっと苦しい丁度いい長さだった。

 

とにもかくにもニコラスケイジが強過ぎる。

ご自慢のカマロがパンクさせられ(罠)、その修理代をカード代で支払おうとするも、村に電気が来ておらず体で支払うことになる。

その仕事というのがタイトルのウィリーズワンダーランドの清掃。

そこはかつて人気を博した遊園地だったが繰り返す事故により廃業。

オーナーが再度オープンする為に清掃をして欲しいというので渋々受けることになるのだが…。

 

ニコラスケイジはたった1人、村で恐れられてきたロボットを折って重ねることで強化したモップの柄で薙ぎ倒し、その上馬乗りになってボコスカ殴る。

合間の休憩時間には決まってエナジードリンクを補給し、パチンコ台で遊ぶ。

それを見守る映画である。

 

良くも悪くもこの映画から学ぶことは一つもない。

ホラー映画らしいがホラー映画ではない。

断言する、これはコメディだ。

 

しかし、話の展開が分かり易い上にやはりニコラスケイジの演技力(呼吸と表情のみ)は流石の一言で90分があっという間に感じられる映画だった。

 

少しエグいシーンもあるけれど目を背けるレベルではないので誰もが見れる映画だと思う。

 

暑い夏のやる気が出ない朝に見ると、きっと、多分、おそらく、少し楽しい1日になるのでは。

 

楽園

※盛大なネタバレ含む可能性が高いです。

 

田舎で起きた集団心理の集大成。

 

 

 

2022.6.25  アマゾンプライムにて鑑賞

 

 

一件の少女誘拐事件をきっかけに在日外国人の綾野剛さんが疑われ、結果的に自殺する。

綾野さんは不安な役が多いな…雰囲気あるからかな。

 

これ恐ろしいのが誰も現場を見てないのに"何となく怪しいから"そんな理由だけで犯罪者扱いしてしまうこと。

しかも、決定的なエビデンスなく周りが同意してしまう。

だれも疑わない、みんながそう言うからそうなんだ、それだけ。

 

最後の方のセリフで柄本さんが言った、

『誰かを悪者にしないと終わらなかった』

本当これに尽きるんだと思う。

 

分からないことが気持ち悪いから無理矢理にも話をでっちあげる。

じゃないとみんなが納得しないから。

 

佐藤浩一さんも同時並行で物語は進んでいて、こちらも思い込みからのあてつけ、差別。

 

町おこしのためと養蜂を始める。

村人達も最初は賛成するけれど想像以上にアグレッシブに動こうとする佐藤さんが目障りに。

変化を恐れる老人達が徐々に嫌がらせをするようになり佐藤さんはついに孤独になってしまう。

唯一、味方でいてくれた女性が励ましてくれたけどそこでも上手くいかず(言葉にできないくらい気持ち悪かった。し、女性も悪い)更に中傷の的に。

 

綾野さんは全てを諦めて自殺、佐藤さんは全てを諦めて殺害。

対象的な2人の行動だけどいずれも「差別」に起因した行動。

 

 

 

これ本当に現代の縮図を表した映画だと思った。

老害

あまり口にしたくない言葉だけれど、選挙もそう、社会福祉制度もそう。

先が短い老人達がわざわざ口を挟んできて変化を拒むし、理解しようとしないからいつまで経っても悲劇は終わらない。

長く生きてるから偉い?確かにそうかもしれない。

でもこれからの社会を築き、老人が住む環境を良くしてきたのは紛れもない若い世代。

 

…と勤める会社でも起きてる愚痴を交えながらまとめます。

ちょっと極端な描写も多いけど、老人が多い田舎に住む老人にこそ見てほしい映画だし見るべき映画。

これは現実に起きてること。

メランコリック

※盛大なネタバレ含む可能性が高いです。(2回も記事消えた、アプリ使えん)

 

300万円で制作されたB級映画

 

2022.6.23 Netflixにて鑑賞

 

東大卒の主人公・鍋岡は卒業以来ずっとニート。近所の銭湯でバイトを募集していたので応募の後採用。

しかし、その銭湯では夜な夜な殺人が行われていて。。。ってな話。

 

印象的なセリフがある。

『東大卒はハッピーな人生送らないといけないんですか』

自分含む鍋岡以外の周囲のすべての人間がハッとしたと思う。

知らず知らずのうちに自分の価値観で一般論で意見を押し付けていて、鍋岡自身が選んだ道なのだから口出しする必要もないし、抗議する必要もない。

本人がこれでいいと、これがいいと思っているのだから外野は関係ないのだ。

 

それまで何かにあまり執着してこなかった様子の鍋岡。

でも、銭湯での「殺人」で自分が求められないことに焦りを覚える。

 

最終的には自分の意思で動いて、色々とやってのけちゃうのだけど、一本の映画を通して鍋岡の成長・自分の偏見にまみれた物差し・余計な意見は無意味、と自分を振り返る映画だった。

 

あと、どうしても言っておきたいのは副島ちゃんが可愛い。

特段お美しい女優さんではないけれども、とにかく愛嬌がある。

更に、別れる時の潔さと言えば、過去見てきた映画でもトップクラスではないだろうか。

 

あまり著名な作品ではないかもしれないけれど、想像以上に考えさせられる映画で見応えがあった。

八日目の蝉

※盛大なネタバレ含む可能性が高いです。

 

もう10年以上前の映画を今になって見た。

昨今、虐待のニュースが後を絶たないけどこれもある種虐待の映画なのかもしれない。

 

以下、感想です。

 

2022.6.22現在

配信 

アマゾンプライム

Netflix

 

不倫相手の子供を身籠ったけど出産出来ず堕胎手術を受けた結果妊娠出来なくなった主人公が本妻の子を誘拐する話。

 

そもそも不倫をすることがいけないのだけど、かわいそうな境遇。

結局その場凌ぎの「いつか一緒になれるようにちゃんとするから」という言葉鵜呑みにしていて見ていて痛々しかった…。

 

てか、妊娠することにリスクしかないのに避妊は?とも思ったけど、これが結局後の事件につながる。

希和子の妊娠と時を同じくして本妻の妊娠が発覚。

これは辛いだろうな…だって本妻は出産出来るんだし。

 

結局4歳まで育てるわけだけど印象的だったのは裁判官の言葉。

『被告人は最も可愛い時期を奪った』

確かにそうだよなって。

誘拐自体が犯罪だけど