サブスクで観れる映画に対して感想を述べるだけのブログ

非現実を求めてとにかく映画に没入したい

メランコリック

※盛大なネタバレ含む可能性が高いです。(2回も記事消えた、アプリ使えん)

 

300万円で制作されたB級映画

 

2022.6.23 Netflixにて鑑賞

 

東大卒の主人公・鍋岡は卒業以来ずっとニート。近所の銭湯でバイトを募集していたので応募の後採用。

しかし、その銭湯では夜な夜な殺人が行われていて。。。ってな話。

 

印象的なセリフがある。

『東大卒はハッピーな人生送らないといけないんですか』

自分含む鍋岡以外の周囲のすべての人間がハッとしたと思う。

知らず知らずのうちに自分の価値観で一般論で意見を押し付けていて、鍋岡自身が選んだ道なのだから口出しする必要もないし、抗議する必要もない。

本人がこれでいいと、これがいいと思っているのだから外野は関係ないのだ。

 

それまで何かにあまり執着してこなかった様子の鍋岡。

でも、銭湯での「殺人」で自分が求められないことに焦りを覚える。

 

最終的には自分の意思で動いて、色々とやってのけちゃうのだけど、一本の映画を通して鍋岡の成長・自分の偏見にまみれた物差し・余計な意見は無意味、と自分を振り返る映画だった。

 

あと、どうしても言っておきたいのは副島ちゃんが可愛い。

特段お美しい女優さんではないけれども、とにかく愛嬌がある。

更に、別れる時の潔さと言えば、過去見てきた映画でもトップクラスではないだろうか。

 

あまり著名な作品ではないかもしれないけれど、想像以上に考えさせられる映画で見応えがあった。