サブスクで観れる映画に対して感想を述べるだけのブログ

非現実を求めてとにかく映画に没入したい

楽園

※盛大なネタバレ含む可能性が高いです。

 

田舎で起きた集団心理の集大成。

 

 

 

2022.6.25  アマゾンプライムにて鑑賞

 

 

一件の少女誘拐事件をきっかけに在日外国人の綾野剛さんが疑われ、結果的に自殺する。

綾野さんは不安な役が多いな…雰囲気あるからかな。

 

これ恐ろしいのが誰も現場を見てないのに"何となく怪しいから"そんな理由だけで犯罪者扱いしてしまうこと。

しかも、決定的なエビデンスなく周りが同意してしまう。

だれも疑わない、みんながそう言うからそうなんだ、それだけ。

 

最後の方のセリフで柄本さんが言った、

『誰かを悪者にしないと終わらなかった』

本当これに尽きるんだと思う。

 

分からないことが気持ち悪いから無理矢理にも話をでっちあげる。

じゃないとみんなが納得しないから。

 

佐藤浩一さんも同時並行で物語は進んでいて、こちらも思い込みからのあてつけ、差別。

 

町おこしのためと養蜂を始める。

村人達も最初は賛成するけれど想像以上にアグレッシブに動こうとする佐藤さんが目障りに。

変化を恐れる老人達が徐々に嫌がらせをするようになり佐藤さんはついに孤独になってしまう。

唯一、味方でいてくれた女性が励ましてくれたけどそこでも上手くいかず(言葉にできないくらい気持ち悪かった。し、女性も悪い)更に中傷の的に。

 

綾野さんは全てを諦めて自殺、佐藤さんは全てを諦めて殺害。

対象的な2人の行動だけどいずれも「差別」に起因した行動。

 

 

 

これ本当に現代の縮図を表した映画だと思った。

老害

あまり口にしたくない言葉だけれど、選挙もそう、社会福祉制度もそう。

先が短い老人達がわざわざ口を挟んできて変化を拒むし、理解しようとしないからいつまで経っても悲劇は終わらない。

長く生きてるから偉い?確かにそうかもしれない。

でもこれからの社会を築き、老人が住む環境を良くしてきたのは紛れもない若い世代。

 

…と勤める会社でも起きてる愚痴を交えながらまとめます。

ちょっと極端な描写も多いけど、老人が多い田舎に住む老人にこそ見てほしい映画だし見るべき映画。

これは現実に起きてること。